世界一キライなあなたに
『最強のふたり』との違い
障害者の富豪と負け犬人生を送る介護者、という構造は最強のふたりに類似する設定でした。
が、男と女になることで、当然ながら恋愛に発展していきます。
最強のふたりは、それほど違和感なく観られますが、本作は色々と考えてしまった人が多いのではと思いました。
障害者になったからとは言え、「金持ちのイケメンに惚れてしまったダメ貧乏女子」な話とどう違うか
障害者となったからとは言え、顔は最高。
お金もあって、家族の仕事も紹介してくれたり、何でもありの男。
そこでふと気付きます。
ただの「金持ちのイケメンに惚れてしまったダメ貧乏女子」って話になっちゃってる? 大丈夫か?と。
「こういう状況でなければ、あなたは私に見向きもしなかったでしょう」的なセリフが、主人公ルーから出ますが、まさにその通り。
障害者で誰も見向きしてくれないから、貧乏家庭を助けてくれたから、そんな邪推というか、純粋に見られない自分がいました。
ただ、お互いのニーズが合致しただけか、と。
結末は涙なしには観られない
しかしながら、その結末に涙した人は多いと思います。
上記環境諸々に対して、立場によって色々と意見の出てくる良い映画です。
感じ取り方は人それぞれだと思いますが、やはり最後は涙なしには見られないでしょう。
ごたごた言ったけど、やっぱり好きだったんだから。
良作です。