『情熱大陸への執拗な情熱』

最近は、Webを中心に無料でコンテンツを消費することができるようになったけれど、面白いモノに触れたときは「お金をを落とそう」と意識するようになった。

いずれ、自分がモノを作る立場になったときに（何をやるかわからないが）、自分へもお金を落としてほしいと思うからだ。

そういう意味では、今日出たヨッピーさんの本もそうだし、やまぐちせいこさんの本もそうだし、そして宮川サトシさんの『情熱大陸への執拗な情熱』もそうだ。

オモコロで読んで何て面白いんだと震えあがっていたところ、漫画として発売されており、セールということもあり飛びつくように購入（というかお金落としたいとか言ってセールかよ、という事実はご容赦頂きたく）。

そして、K-1へ向かう電車で一気読み。

Webで見た内容、＋後日談のようなかたちで数エピソード追加されている（もしかしたら、これもWebで掲載されていたのかもしれないが未読だった）。

圧倒的な権利を得た強者（宮川さんだと漫画家）ではない方の「執拗な情熱」は、強度の違いこそあれ、万人にも理解できる感情だと思う。

「なんか、これ、おれやってみたいな」という感情が、常軌を逸してくるとここまでいくのか、という他人事を、やさしい絵で綴られている。

他人事だから、何となく笑ってしまう空気をまといつつも、しかし、本人はめちゃくちゃ本気であることを決して笑うことはできない。

いや、笑ってしまうのだけれど、嘲笑はできない、と言った方が正確か。

とにかく、『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』でも感じたが、宮川サトシさん、すげー！ということだ。