ガル・ガドットの『ワンダーウーマン』 B
戦闘シーンの迫力がイマイチだとか、ワンダーウーマンの戦う理由が云々と色々言う人はいますが(自分自身も思うところはありますが)、この映画は、そんなせせこましいことを議論するためのものではない。
では、何のために存在するのか。
それは、
ガル・ガドット最高!
という映画なのだ。
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』を観た人なら、ワンダーウーマンの登場に誰もが同じ感情を抱いたはずだ。
「金持ちとよくわからん宇宙人、なんでこいつら戦ってるの?」
「だるいわ」
「うーん、イマイチぴんとこないなあ」
と思っているところに、突如現れて「うおー、ワンダーウーマン最高!」というところまで持っていってしまうのだ。
理由はなかったはずだ。
とにかく、彼女の登場に、「最高!」という感情を得られた。
だから、この『ワンダーウーマン』も同じく、「うおー、ワンダーウーマン最高!」だけで十分な映画なのだ。
そして、チャーミングで且つカッコよくワンダーウーマンを演じきったガル・ガドットが最高、という映画なのである。
それ以外の議論の余地はない。